ブラックバイトランキングの調査概要について【対象:大学生・主婦・会社員】
【調査方法】ネットアンケート
【調査期間】2017年9月25日~30日
【調査対象】バイト経験者
【有効回答数】100
【性別分布】男性35人、女性65人
【年齢分布】10代:1名、20代:32名、30代:40名、40代:24名、50代:3名
今回の調査では、アルバイト経験者100名を対象に、5日間のインターネット調査を実施しました。
質問内容は「下記21個のバイトの中からあなたが"ブラック"だな、と思ったバイトはなんですか?」です。
ブラックバイトの選択肢一覧(ブラックリスト)
100人のバイト経験者に聞いたブラックバイトランキング
順位 | バイト名 | 理由 |
【1位】 | コンビニ | 割りに合わない |
【2位】 | アパレル | 時給が安い・ノルマあり |
【3位】 | 引っ越し | 重労働 |
【4位】 | 居酒屋 | 残業が多い |
【5位】 | 牛丼屋 | ワンオペの慢性化 |
1位:コンビニ(18票)ブラックバイト
ブラックバイト経験者の事例と口コミ
高校時代アルバイトを経験しました。客が多く常に激務なだけでなく、ほぼ最低賃金の時給なのに覚えることが多すぎる、うな重やクリスマスケーキの自己負担を強制されるなどあり
レジ係を担当していたのですが上司からいつも暇しとるなーと言われてしまい、時給は減らすからなと言われ時給分の給料を頂く事が出来なかったのです。
クリスマスで売れ残った大量のケーキを購入させられた。その月はバイト代の半分がケーキの購入代で消えた。
個人経営のコンビニで働いていました。一度レジの精算がマイナス1万円で、その時レジを締めた私の給料から何も言わずに1万円引かれていました。
コンビニバイトの概要
1位にランクインしたのは「コンビニバイト」です。
上の体験談を見ていただければわかると思いますが、かなり悪質なことが行われています。実際に当サイトの管理人も母の日のお花を購入しないかとしつこく聞かれたことがあります。
こうした問題はフランチャイズ経営の際に支払うロイヤリティの高さとオーナーの経営方針によるところがかなり大きいと言えます。
中でもオーナーが経営権を握るフランチャイズ店では、オーナーの意向がすべてだと勘違いしてしまいます。しかし、上記のような損失の肩代わりは違法行為です。
損害賠償金の給与天引きについて、仮に使用者が形式的には労働者から同意を取っていたとしても、裁判所がこの同意を根拠に天引きを適法と判断する可能性は低いだろう。
よって、仕事上のミスによる損害分を給与から天引きされた労働者は、その天引きに同意していたとしても、その天引きされた金額を未払い賃金として請求できる可能性が高い。
引用:弁護士三浦義隆のブログ
外国人労働者も増えているコンビニでのアルバイトは控えるよう検討するといいでしょう。
当サイトでは、コンビニバイトでも楽な店舗を紹介しています。下記の記事も参考にしてバイト探しをしてみてください。
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2位:アパレル(15票)
ブラックバイト経験者の事例と口コミ
毎月ノルマ達成出来ないと、自腹で商品を買わされたりした。
繁忙期は休憩時間すらなく時給が安い。残業が多いのに、残業代の支給はない。服も自前で買い取り。
8時間以上働いても給料が1.25倍にはならなかった。忙しいと1時間の休憩など全くもらえなかった。基本的に労働基準法を理解している社員がゼロだった。
アルバイトなのに、社員とほとんど変わらない仕事内容で、同じノルマがあり割りに合わない仕事だと思いました。
アパレルの概要
「アパレル店員」が2位にランクインしました。
経験談にあるように、ノルマがありそれを達成しないと商品を購入しなければいけない点です。労働基準法を理解している社員がいなく、本社の言いなりになってしまう店舗が後を経たないのでしょう。これも上記の弁護士の言及同様、店員がそのノルマ分を支払う必要はどこにもありません。
一個人としてできることは、そのバイト先の面接で「ノルマ」や「自社商品」の買取についてしっかりと質問することです。ここだけは忘れずにバイト探しをするよう心がけましょう。
3位:引っ越し(10票)
ブラックバイト経験者の事例と口コミ
一日の作業時間が引っ越しが完了するまでなので、就業時間が何時間なのかわからず、定時後の残業を強制される。
他のアルバイトよりもいい日給ですが、やはりキツいですね。体力がない人は続きません。進行によっては(引越し先によっては)夜の作業になることもありましたので、その時はキツかったです。
引越し作業に来た従業員・4人の内、作業をしてくれたのは2人だけで残りの2人はうだうだとしゃべるだけ。そんな従業員は不要ですし一生懸命作業をしてくれた2人と同額のお給料だとすると本当腑に落ちないです。
以前、彼氏が引っ越しバイトをしていましたが、あまりの重労働と給料が見合っていませんでした。 また、上司にあたる社員は口が悪く、仕事の進みが遅いと怒り、怒鳴る等の行為が当たりまえだと伺っていたので。
引っ越しの概要
3位にランクインしたのが「引っ越しバイト」です。
肉体労働だけでなく、人間関係も気を使う非常に厳しいアルバイトです。バイトを順調に終えられるかは、その日一緒にパートナーとなる人との相性と実力によって異なるでしょう。
荷物が多い、少ないも関係してきますが、一日8時間程度一緒にいることを考えると、相性が良くないと終始雰囲気の悪い中でバイトをすることになります。
また、正社員として働いている方は体育会系とたばこ好きが多いのが特徴なのも合う合わないがはっきりするバイトでしょう。時給がいいので割り切って一気に稼ぎスパッと辞めるくらいの気概が必要です。
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同率3位:居酒屋(10票)
ブラックバイト経験者の事例と口コミ
マスターのミスは、すべてバイトのミスになってしまうので怒られてしまう。
タイムカード打刻偽装、休憩なし、サービス残業当たり前の、長時間労働体質
残業が多く、学生なのに深夜まで平気で働かされた経験があります。
タイムカードを押したあとに、休憩室の掃除を頼まれたり、ゴミ集めしたり。 とにかく、ケチ!
居酒屋の概要
同率3位に「居酒屋バイト」がランクインしました。
経営難でつぶれるお店が後を絶たない飲食業界ですが、従業員にも影響があるのがよくわかる結果となりました。
出会いが多く、人とのコミュニケーションが好きな人にはおすすめしますが、サービス残業が比較的多いのも事実です。
コンビニ同様、オーナーの意向によるものが大きいので面接をする際は臆せず残業について聞きましょう。
5位:牛丼屋(9票)
ブラックバイト経験者の事例と口コミ
私が客としてランチで牛丼屋に行ったとき、若い女性の店員さんがひとりで注文や配膳、お会計を担当していて手が回りきれていなかったところを大勢のサラリーマンの人たちがその女性店員さんに文句を言っていました。
残業代が支払われておらず、2時間ほどサービス残業だった。また、忙しい時間に二人で店を回した。
店舗近くに住んでいたので、早朝に突然休んだ他のアルバイトさんの代わりに、いきなり呼び出されることが多々ありました。 行けなかった際には、次に出勤した際にふざけてですが蹴られたので、怖かったです。
一時期牛丼屋のワンオペが問題になりましたが、今でもたまに忙しい時間帯にバイトさんが一人しか居らず、食べ終わったあとの食器がテーブルの上に放置されたまま片づける間もなく調理しているところを見かけるので。
牛丼屋の概要
一時期ワンオペで問題になった牛丼屋が5位という結果になりました。
どの口コミを見てもワンオペのことが書かれており、今もなおワンオペになってしまう時間帯があることが伺えます。
※ワンオペとは、(ワン・オペレーション)とは、人手が不足する時間帯(特に深夜)を中心に、外食チェーン店などで従業員を1人しか置かず、全ての労働をこなす行為をさす。
根本的に人手不足であり、時給をかなり高く設定するような施策が見られますが、それでも一度定着した負のイメージが残っていることから人手不足は解消していないように思えます。
バイトをする場合は、店舗全体の従業員を聞くこと、何人体制でシフトを回しているのか質問するようにしましょう。
ブラックバイトに関するアンケートの総評とリスト
- 1位:コンビニ(18票)
- 2位:アパレル(15票)
- 3位:引っ越し(10票)
- 同率3位:居酒屋(10票)
- 5位:牛丼屋(9票)
ブラックバイトのアンケートを総評すると以上になります。
意外にも「コンビニバイト」がダントツでブラックバイトという結果になりました。次に業務内容や労働環境、人間関係の問題で「アパレル」「居酒屋」「引っ越し」が2番目という結果となりました。
そして、その後は「牛丼屋」「倉庫内作業」といったバイトが並びました。
ブラックバイトの特徴と見分け方
ここまで様々な経験談と口コミを見たきて「ブラックバイトの特徴」をまとめました。以下のような特徴があります。
- ワンオペ
- サービス残業
- 商品購入を強要する
- ミスを従業員に擦り付ける
- 過剰労働やシフトの要望に応じない
ブラックバイトの見分け方
- 時給が極端に高い
- 明らかに自分に合わないバイトはしない
- 上司や先輩の雰囲気などを事前にチェックする
- 店舗の大きさや売り上げ規模に応じて、従業員の数は足りているか
- 季節ものの商品を取り扱っているか、自社商品の購入を義務づけているか
- サービス残業やシフトのことなど際どい質問に対して明確な回答が得られるか
主に上記6つのポイントに気を付けてバイト探しをすれば比較的いいバイト先に巡りあえるでしょう。
ブラックバイトの企業名【事例】
出典:net geek
「和民(ワタミ)」はブラック企業としてかなり有名でしょう。2014年頃、ガリガリに痩せ細った正社員がインタビューに答えている姿が話題になりました。
実際問題として、その勤務形態はひどいものであり、ブラック企業として有名となる出来事でした。
まとめ【ブラックなバイトを調査|ブラックバイトランキング】
以上が「 ブラックバイト経験者100人に調査!ブラックバイトランキングTOP5 」になります。
上記のバイト以外にも日本には200職種以上のアルバイトが存在しています。下記の記事では、ここでは網羅できないアルバイトも紹介しているので、ぜひ合わせて読んで見てください。